【台湾】封止のセキ品が彰化に工場、800億元投資[IT](2021/03/29)
半導体封止・検査事業を手掛ける台湾の持ち株会社、日月光投資控股(ASEインダストリアル・ホールディング)傘下のセキ品精密工業(SPIL、セキ=石へんに夕)は26日、彰化県の中部科学工業園区(中科)二林園区に新工場を建設すると明らかにした。投資額は800億台湾元(約3,066億円)。長期的な需要対応に向けた動きで、2027年末までに全体完成する見通しだ。経済日報などが伝えた。
二林園区では過去最高額の投資案件。セキ品は二林園区の用地14万5,000平方メートルを取得済みで、今年第3四半期(7~9月)に着工する。工期は2期に分け、1期は22年末までに稼働する見通し。7,500人の雇用を生み出すという。封止を行う製品分野は今後詰める。
日月光グループは昨年末から、封止の生産ラインがフル稼働。旺盛な需要に対応するため、日月光は直近で生産増強と増員に力を入れており、セキ品の投資計画もその動きの一環となる。
セキ品は現時点で中科台中園区や台中市潭子区など域内に5カ所の工場を持つ。従業員数は計1万8,000人以上。07年には彰化県に工場を設置し、8年でフル稼働体制になる予定だったが、5年で達成したという。