【台湾】ＦＩＩがＮＥＶ分野に参入、主力事業に育成［ＩＴ］（2021/03/31）

ＥＭＳ（電子機器の受託製造サービス）世界大手の鴻海精密工業の傘下で、中国を中心に産業用インターネットサービスを手掛ける富士康工業互聯網（ＦＩＩ、工業富聯）は29日、新エネルギー車（ＮＥＶ）分野に参入すると発表した。これまでに培ったノウハウを生かし、主力事業の１つに育てる。中央通信社などが伝えた。

ＮＥＶ向けの中核部品やモノのインターネット（ＩｏＴ）の自動車版「インターネット・オブ・ビークル（ＩｏＶ）」などの事業を手掛ける方針。部品分野では、「車両の軽量化・精密化の実現に貢献できる」と表明した。

ＦＩＩが同日発表した2020年12月期本決算は、純利益が前年比6.3％減の174億3,100万人民元（約2,917億円）、売上高が5.7％増の4,317億8,600万人民元だった。

事業別で見た売上高は、クラウドコンピューティングが7.6％増の1,753億600万人民元と堅調。通信・モバイルネットワーク設備は3.9％増の2,540億人民元だった。スマートホーム関連製品の出荷台数は２割余り増えて１億3,000万台。