【ベトナム】5G機器の技術規定を公表へ、情報通信省[IT](2021/04/02)
ベトナム情報通信省は、第5世代移動通信システム(5G)機器の国内技術規定の草案を作成している。公表に向けた最終段階にあるが、内容次第では米アップルや韓国のサムスン電子、中国の華為技術(ファーウェイ)などの既存製品が利用できなくなる可能性もあり、ベトナムの5G機器市場に影響を及ぼすことも考えられる。ベトナム・インベストメント・レビュー(VIR)が3月31日に伝えた。
技術規定はデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の一環として、5G関連機器の品質を管理することが目的。5Gの対応機器は国産・輸入品ともに入手しやすくなり、5Gサービスの需要も高まっていることを受けて作成している。
同省は既に国営ベトナム郵政通信グループ(VNPT)やベトナム軍隊通信グループ(ベトテル)、モビフォン通信総公社(モビフォン)などに、5Gサービスの事業認可を付与しており、昨年12月から商用試験も開始されている。
一方、アップルやサムスンなどの大手は5G機器が国際標準仕様に準拠していることを発表済み。しかし、今後公表予定のベトナム国内における技術規定の内容次第では、一部製品が利用できなくなる可能性もあるという。