【中国】北京のワクチン接種、外国人も対象に[社会](2021/03/29)
北京市政府は26日、新型コロナウイルスワクチン接種の対象を同市在住の外国人に拡大すると発表した。公的医療保険に加入していれば費用は無料、未加入の場合は1回当たり93.5元(約1,560円)を徴収する。中国新聞社電、北京日報(電子版)が伝えた。
勤務先や居住する社区(地域コミュニティー)を通じて予約する。接種時にはパスポートと有効な居留許可証の提示が必要。
ワクチンは国産で、2回接種する。対象年齢は18歳以上。接種は任意で、リスクも自己責任となる。
ワクチン接種を2回終了した証明は同市の健康コードで取得できる。
■累計832万人超に
北京市で新型コロナワクチンの接種を受けた人は、25日午後5時30分時点で延べ832万4,300人に達した。うち1回だけ接種した人は331万4,700人、2回の接種を終えた人は500万9,600人。接種回数は延べ1,333万3,900回に上っている。
同市では1月から、医療従事者やコールドチェーン(低温輸送網)貨物の検疫担当者、高齢者施設の従業員など重点接種対象者向けに先行接種を開始。その後は妊婦や腎臓疾患の持病を持つ人などを除く18~59歳の市民へとワクチン接種の対象を広げてきた。
現在、同市で18~59歳のワクチン接種率は52.8%。60歳以上への接種も始めており、36万6,000人が接種を受けた。同市における1日当たりのワクチン接種能力は30万回以上となっている。