【シンガポール】感染対策違反で9店に処分、日本人街でも[社会](2021/03/30)
シンガポール持続可能性・環境省は29日、新型コロナウイルスの感染対策に違反していたとして、飲食店9店に営業停止や罰金処分を科したと発表した。日本人が多く集まる繁華街カッページにあるジャパニーズKTV(いわゆるキャバクラ)も罰金の対象となった。
営業停止処分を科したのは6店。うち4店では午後10時半以降に酒類を提供していたため、10日間の営業停止を言い渡した。残りの2店は接待を伴う飲食店で、従業員が複数の客のテーブルを行き来しながら接客するなどしていた。過去にも営業停止処分を受けていた1店は30日間、残りの1店は10日間の営業停止とした。
カッページの商業施設「カッページ・プラザ」に入居する「デステニー・ジャパニーズKTVパブ」には、客にゲームを提供していたとして、2,000Sドル(約16万3,000円)の罰金を科した。新型コロナ関連法の「COVID19(暫定措置)法」では、娯楽施設以外の店によるゲームの提供を禁止している。この店には、過去にも感染対策違反で罰金処分を科していたという。
このほか飲食店2店には、必要な感染対策を怠っていたとして、それぞれ罰金を科した。
今回の9店の処分に関しては、一部の店の客個人にも罰金処分を科した。同省は、「政府は引き続き、飲食店や商業施設、公共の場での感染対策違反を厳しく取り締まる。飲食店も顧客も、新型コロナのワクチンを接種していたとしても、感染対策を徹底してほしい」と呼び掛けた。