【カンボジア】南東部の中国友好橋、完工前倒しで暫定開通[運輸](2021/03/25)
カンボジアで23日、中国の資金協力による新たな友好橋が暫定的に開通した。メコン川を挟んで南東部コンポンチャム州ストゥントランと東部トボンクムン州クローチクマルを結び、全長は1,131メートル、幅は13.5メートル。クメール正月(4月14~16日)前の混雑緩和を図るため、政府は正式な開通に先立って通行を認めることにした。地元各紙(電子版)が24日に伝えた。
友好橋の正式名称は「ストゥントラン―クローチクマル・カンボジア中国友好橋」で、総工費は5,700万米ドル(約61億8,700万円)。2017年12月から中国の上海建工集団が建設を進めてきた。
当初の完工目標だった今年5月より前倒しで完成したため、スン・チャントル公共事業・運輸相は「クメール正月前の混雑解消や移動の便宜を図るため、フン・セン首相の許可を得て、23日に暫定的に通行を認めることにした」と説明。ただトラックなどの荷重は警備員を配置して厳しく点検する方針を示し、「積載量が制限を超えた場合は通行を認めない」と強調した。正式な開通式典は、フン・セン首相主宰で適切な日にあらためて挙行する予定だ。
これまでストゥントラン―クローチクマル間の移動はフェリーに依存していたが、同友好橋の開通で利用者は時間とコストを節約できる見通しだ。