【ミャンマー】米、警察・国軍幹部などを制裁リストに追加[政治](2021/03/24)
米財務省外国資産管理室(OFAC)は22日、ミャンマーの警察と国軍の幹部計2人、陸軍の2師団を制裁対象(SDN)リストに追加すると発表した。クーデターに抗議するデモ参加者らへの暴力行為に関与したことを問題視した。
SDNリストに追加されたのは、警察トップのタン・フライン氏と特殊作戦部隊のアウン・ソー司令官、第33および第77軽歩兵師団。タン・フライン氏は、国軍により内務副相に任命されている。アウン・ソー司令官は、ミン・アウン・フライン総司令官の直属の部下とされる。
SDNリストの対象者は、米国内の資産が凍結される。米国市民や米国内の法人などとの取引も、ほぼ全面的に禁止される。
ブリンケン米国務長官は、OFACの発表に合わせて「クーデターの指導者や暴力を行使する者たちに、米国は行動を取り続ける」との声明を出した。国軍に対して、拘束された人々の解放や市民への暴力停止、民主的に選出された政府への権力の返上を要求した。