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【タイ】三菱電機、タイで過去最大規模の昇降機受注[製造](2021/03/23)

三菱電機は22日、昇降機の販売・据え付け・保守を手掛けるタイの子会社、三菱エレベーター(タイ)が、首都バンコク中心部で開発が進められている大型複合施設「ワン・バンコク」向けに昇降機を受注したと発表した。受注台数は計278台で、三菱電機が1977年にタイで昇降機事業を開始して以来、最大規模となる。

タイの首都バンコク中心部で開発が進められている大型複合施設「ワン・バンコク」の外観イメージ(三菱電機提供)

タイの首都バンコク中心部で開発が進められている大型複合施設「ワン・バンコク」の外観イメージ(三菱電機提供)

同複合施設の開発を手掛けるタイの大手財閥TCCグループ傘下2社の合弁会社ワン・バンコクからエレベーター250台、エスカレーター28台を受注した。受注額は非公表。今年10月から順次出荷する。

エレベーターには、タイ初となるダブルデッキ(2階建て)エレベーター12台と、タイ国内最高速となる分速540メートルのエレベーター1台が含まれ、オフィスビルやホテル、住宅に納入される。三菱電機の広報担当者によると、計278台のうち一部は日本を含むタイ以外の製造拠点から納入するという。

ワン・バンコクは総面積16.7ヘクタール、開発規模は1,200億バーツ(約4,220億円)で、タイにおける民間開発では過去最大規模となる。オフィスビルやホテル、住宅に加え、商業施設、文化施設などで構成される。米グリーンビルディング協会の環境建築基準「LEED」と、健康・室内環境認証「WELL」の基準に基づいて設計されている。

三菱エレベーター(タイ)は、バンコク東郊サムットプラカン県に拠点を構える。資本金1億バーツで、三菱電機が55%、三菱商事が25%、三菱電機ビルテクノサービスとタイのサブシン・パイサンが各10%出資している。現在、タイの昇降機市場でシェア30%(三菱電機推定)とトップシェアを握っている。

91年には、タイに昇降機のグローバル製造拠点の一つである三菱エレベーター・アジア(AMEC)が設立され、タイを含む世界90カ国・地域に累計20万台以上を供給してきた。

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