スタートアップの資金調達・ビジネスマッチングサイト

【インド】西部プネの工業地帯、酸素不足が深刻化[製造](2021/04/14)

インド西部のマハラシュトラ州プネで、工業用酸素の不足が深刻化している。新型コロナウイルスの感染拡大で、医療部門への酸素の供給が大幅に増えているためだ。ビジネス・ライン(電子版)が12日に伝えた。

マハラシュトラ州政府は先月、酸素製造業者に対して、工場への出荷を在庫の2割に抑え、残り8割を医療部門に割り当てるよう指示した。同州では新型コロナ感染者が急増していることから、州政府が今後、酸素の供給先を医療部門に限定する可能性もある。

プネ近郊のピンプリチンチャワド工業地帯では、自動車産業を中心に1万2,000社が事業を展開しており、生産施設の稼働を継続させるために酸素を必要とする事業者は約8割に上っている。このため、事業者らは、同州政府に対して、酸素不足の解消に向けて措置を講じるよう要請。ピンプリチンチャワド小規模工業協会のサンディープ・ベルサレ会長は、「病院への供給を減らすよう求めているわけではない」と強調した上で、「工業部門の窮状も理解してほしい」と訴えた。

関連記事

公式Facebookページ

公式Xアカウント