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【インドネシア】AP1の企業連合、バタム空港事業を落札[運輸](2021/03/23)

インドネシアの国営空港運営会社アンカサ・プラ(AP)1は20日、同社が主導し、韓国の仁川国際空港公社(IIAC)と国営建設ウィジャヤ・カルヤ(WIKA)が参加するコンソーシアム(企業共同体)が、リアウ諸島州バタム島のハンナディム国際空港を運営・開発する官民事業を落札したと発表した。契約期間は25年。

AP1は全体の運営・商業マネジメントを担当。IIACは空港のマーケティングと開発戦略を担う。また、WIKAが空港インフラの管理を行う。3社は2020年1月にコンソーシアムを結成していた。

ハンナディム国際空港は、東南アジアの戦略的要衝であるバタム自由貿易地域に位置し、近隣には貨物港や工業地帯が整備されている。また、国内最長の4,025メートル滑走路を有することから、西部インドネシアにおける旅客と貨物のハブ空港としての開発が期待される。

AP1のファイク社長は、「国内外の有力な競争相手との入札に競り勝ち、AP1の能力とサービスの品質が認められた」と評価。今後、国内外で他の空港運営権を獲得していく可能性も開けたとの考えを示した。今回、AP1がハンナディム国際空港運営を請け負ったことで、同社が運営する空港は16カ所になる。

またファイク社長は、「ハンナディム国際空港の運営は、現在、設立準備を進めている航空・観光国営企業による持ち株会社にとっても、戦略的な付加価値をもたらすだろう」と述べた。国営企業省によると、AP1など7社は、観光振興のための国営持ち株会社設立に向けた準備を進めている。

今回の入札には、他にAP2、国営建設アディ・カルヤ、フランス系土木イージス・プロジェクト・S.A.、シンガポール系インフラ開発エンジー・サウスイースト・アジアの4社からなるコンソーシアムが参加していた。敗れた側は、26日までに書面で不服を申し立てることができる。

AP1はハンナディム国際空港の運営・開発事業を落札した(同社提供)

AP1はハンナディム国際空港の運営・開発事業を落札した(同社提供)

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