【中国】豚肉の需給逼迫、最悪期過ぎた=農業農村省[農水](2021/03/19)
中国農業農村省は18日、国内における豚肉の需給状況について「最も逼迫(ひっぱく)していた時期は過ぎた」との認識を示した。アフリカ豚熱(ASF)の流行で打撃を受けた生産態勢が回復し、高騰していた市場価格は下落に転じている。
繁殖能力のある母豚の2月末時点での飼養頭数は、ASFの感染が広がる以前の2017年末と比較して95%まで回復した。生きた豚の飼養頭数は4億頭以上となり、今年上半期(1~6月)の出荷量は前年同期を65%前後上回る見通し。全国の一定規模以上の施設における2月の食肉処理量は、前年同月比71.2%増の1,424万頭に上った。
3月第2週(8~14日)の市場での豚肉平均価格は1キログラム当たり46.26元(約775円)で、7週連続の下落となった。昨年の最高値からは13.38元値下がりしている。