【インド】通年で実をつけるマンゴー、農家が開発[農水](2021/04/07)
インド科学技術省は5日、年間を通じて実をつけるマンゴーの矮性種を開発した西部ラジャスタン州の農家、キシャン・スマン氏の功績を紹介した。
スマン氏が開発したマンゴーは「サダバハール・アーム(常緑マンゴー)」として知られる。同氏は農家の出身で、学校を中退して家業に参加した。家業はコメと小麦の生産が中心だったが、同氏は園芸農業への関心が高く、増収も見据えて花やマンゴーの栽培に着手した。常緑マンゴーの栽培に向け着想を得たのは、成長が著しく濃い緑の葉をつけたマンゴーの木を自らの果樹園で発見した2000年のことだ。開発には15年を要し、同氏は革新性を高く評価され、17年に科学技術省の関連団体、国家革新基金(NIF)から表彰を受けている。