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【シンガポール】都市型の食料生産、12案件に2300万ドル助成[農水](2021/04/27)

シンガポール食品庁(SFA)は26日、都市型の食料生産事業12案件に対して計2,300万Sドル(約18億7,000万円)超を助成すると発表した。国内でアグリテック(先端農業)研究のエコシステム(ビジネス生態系)を構築する政策の一環となる。

食品庁は昨年12月、都市型の食料生産事業の研究に対する助成の募集を開始。今年3月末に締め切っていた。国内外から80件以上の応募があり、このうち12件を助成対象に選出した。

12件のうち8件は水産養殖、残りの4件は都市型農業に関する案件だ。研究内容は遺伝子工学や病害予防、栽培・育成環境の最適化、栄養学など多岐にわたる。

日本の東北大学とシンガポール工科大学(SIT)、水道管理のソリューションを手掛けるシンガポールのネタテック、東部タンピネスの自治体は、都市代謝(都市を生体になぞらえて水や空気などを循環させる仕組み)モデルを取り入れた都市型農業の研究に取り組む。

シンガポール国立大学(NUS)と現地のSTエンバイロメンタルは、持続可能な養殖環境の整備に向けて特殊な微生物を研究する。

シンガポール政府は、食料自給率を現在の1割未満から2030年までに3割に引き上げる目標を掲げている。

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