【ベトナム】アリババが越企業の輸出支援、覚書交わす[IT](2021/03/18)
ベトナム商工省貿易促進局(VIETRADE)は16日、中国の電子商取引(EC)最大手、阿里巴巴集団(アリババグループ)傘下でBtoB(企業間取引)の電子商取引(EC)サイトを運営する「アリババドットコム」との間で、ベトナム企業の輸出などを促進する協力覚書を交わした。ベトナムプラスなどが伝えた。
主な協力項目は、輸出のほか、ベトナム企業による商標開発、ベトナム企業の越境ECの促進の3つで、多数の中国企業などが利用する「アリババドットコム」のサイトを通じて、両国企業の橋渡しをしていく。両者は今後3年間、ベトナム企業の能力を向上させるためのプログラムを継続して実施し、約1,200の企業や団体が参加する見通しという。
ベトナム電子商取引業界の2020年の売上高は前年比18%増の118億米ドル(約1兆2,885億円)で、東南アジアで唯一、2桁の増加率を記録した。ドー・タン・ハイ商工次官は「アリババのような大手パートナーと協力して貿易促進や輸出支援を実施することで、地場企業が海外市場に進出する機会が増える」と期待した。
アリババは2025年までにベトナムの中小企業1万社のサイトへの出店をサポートし、デジタルトランスフォーメーション(DX)を支援していくという。