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【台湾】TSMC、来年末まで受注いっぱいへ[IT](2021/03/23)

ファウンドリー(半導体の受託製造)世界最大手の台湾積体電路製造(TSMC)は、生産設備が2022年末までフル稼働となりそうだ。同社は5~6月にも22年下半期(7~12月)分の受注を始める予定で、需要が旺盛な中、予約はすぐに全て埋まるとみられている。22日付工商時報などが伝えた。

今年の春節(旧正月)明けには、22年上半期(1~6月)分の受注を開始。顧客は軒並み発注量を増やしており、先端世代と成熟世代の両製造プロセスともに受注はすぐに全て埋まった。

TSMCは顧客のオーバーブッキングを避けるため、22年上半期分の受注は「早い者勝ち」ではなく、各顧客のこれまでの発注量と最終端末市場の需要予測に応じて生産能力を分配したとされる。世界的な半導体の供給不足の問題緩和と、業界の景気の変化による顧客からの大幅な発注取り消しのリスク回避を図る狙い。

TSMCは今後、先端製造プロセスの生産能力を増強しながら、成熟プロセスの生産効率の向上に向けた作業を進める。品薄が深刻な車載半導体を中心に、需給バランスの改善を図るとしている。

■水不足、上期は影響なし

TSMCは、域内の水不足が深刻化していることについて、「6月までの自社運営には影響しない」との見方を示した。5月の梅雨や7月以降の台風のシーズン到来が水不足の解消につながると期待した。

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