【台湾】群創がスマートウインドー発表、同社初[IT](2021/03/24)
液晶パネル世界大手の群創光電(イノラックス)は23日、同社初のスマートウインドーを発表した。群創は近年、本業のディスプレー以外の開発を積極化している。23日付工商時報などが伝えた。
台北市で23日開幕したスマートシティー関連の見本市「2021智慧城市論壇・展」で発表した。窓ガラスに独自の液晶フィルム技術を応用したもので、光の透過度を瞬時に切り替えられる機能などがある。省エネやカラーキャスト(色調の偏り)が発生しないことも特長。
群創は商業施設や空港、スマート住宅、スマート眼鏡などの分野で商機を狙う。
群創の楊柱祥総経理は「製品の高付加価値化を図り、非ディスプレー分野の展開を積極化している」と指摘。地球温暖化を背景に、環境保護は建築分野の発展に不可欠な要素だとして、省エネや断熱などの特性を持つスマートウインドーの需要拡大に期待を示した。
市場調査会社によると、世界の2022年のスマートウインドー市場は68億6,000万米ドル(約7,460億円)となる見通し。