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【タイ】オカムラ、オフィスショールームを全面改装[製造](2021/03/15)

オフィス家具大手オカムラのタイ法人、サイアム・オカムラ・インターナショナルは12日、全面改装した首都バンコクのオフィスショールームの開所式を開催した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けてタイでも在宅勤務が導入されるなど、働き方の見直しを検討する企業が増える中、「ライブオフィス」として自社で実践している働き方改革を公開し、家具・空間の両面から多様な働き方を提案する。

サイアム・オカムラ・インターナショナルのライブオフィスショールーム。社員が仕事の目的や内容に応じて主体的に働く場を選択するという自社の実践を紹介している=12日、タイ・バンコク(NNA撮影)

サイアム・オカムラ・インターナショナルのライブオフィスショールーム。社員が仕事の目的や内容に応じて主体的に働く場を選択するという自社の実践を紹介している=12日、タイ・バンコク(NNA撮影)

同社は、バンコク・ラマ4世通りにあるマリノンタワーの19階に入居する。これまでオフィス家具のショールームと執務スペースに区分していたが、新型コロナ下で働き方の見直しを検討する企業が増えていることから、単に製品を紹介するショールームではなく、ライブオフィスショールームとして全面改装した。

社員同士のコミュニケーションを促す場や、作業用・会議用スペース、防音のリモート会議スペースなどを設け、社員が仕事の目的や内容に応じて主体的に働く場を選択できるようにするオフィスづくりを提案する。

座り心地を追求した椅子はタイでも高評価を得ているという=12日、タイ・バンコク(NNA撮影)

座り心地を追求した椅子はタイでも高評価を得ているという=12日、タイ・バンコク(NNA撮影)

サイアム・オカムラ・インターナショナルの森松正明副社長兼最高財務責任者(CFO)によると、同社の顧客は日系企業が約58%、非日系企業が約42%となっている。タイでもオカムラの主力製品である椅子が高評価を得ており、デザイン性や機能性を求めて高級グレード品を指名買いする顧客も増えているという。

森松氏は「売り上げは(新型コロナ感染症流行の影響で)経済活動全般が低迷した昨年第2四半期(4~6月)に底を打ち、徐々に引き合いが増えて回復してきている」と説明。「単なるオフィス家具の販売にとどまらず、ワークスペース全体のプロデュースを目指しており、タイ企業を含む非日系企業への販売にも注力していきたい」との考えを示した。

サイアム・オカムラ・インターナショナルは1996年設立。オカムラと、タイの鉄鋼製品・建材大手サイアム・スチール・グループ傘下のサイアム・スチール・インターナショナルが各49%、三菱UFJ銀行傘下のバンコクMUFGが2%出資している。ライブオフィスショールームの営業時間は月~金曜日の午前8時から午後5時までで、予約制となっている。

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