【カンボジア】新型コロナ感染者数、１千人突破［社会］（2021/03/10）

カンボジア保健省は８日から９日までに、新型コロナウイルス感染症の陽性者が新たに73人確認されたと発表した。これにより、累計感染者は1,000人の大台を超え、1,060人に達した。クメール・タイムズ（電子版）が伝えた。

８日に24人、９日に49人の感染が発表された。９日の１人をのぞき、全ての陽性者が２月20日に明らかになった首都プノンペンのクラスター（感染者集団）に関連していた。これにより、同クラスターによる感染者は549人となった。

累計感染者の国籍別内訳は、カンボジア人が454人、中国人が404人、フランス人が45人と続き、日本人は３人だった。

新型コロナの感染拡大を受け、フン・セン首相は８日、結婚式などを含む不要不急の集会禁止を命令した。同首相は、「８日夜時点で既に多くの感染者が確認されているが、まだ検査結果が出ていないケースもある」と述べ、新型コロナウイルスのまん延に警戒感を表明。「現在は緊急事態。人が集まる行為を全て中止する必要がある」と強調した。各省庁に対しては、在宅勤務（リモートワーク）などを通じて職員の出勤を抑える取り組みを実施するよう命令した。