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【シンガポール】PRプラップジャパン、現地企業を買収[サービス](2021/02/17)

PR大手のプラップジャパン(東京都港区)は16日、シンガポールの完全子会社プラップ・アジアを通じ、同国のワイルド・アドバタイジング&マーケティングの株式80%を取得すると発表した。3月1日に株式の譲渡を受ける予定だ。取得額は明らかにしていない。東南アジアでデジタルマーケティング事業を強化する。

ワイルド・アドバタイジングは米フェイスブックやインスタグラムなど会員制交流サイト(SNS)のマーケティングに強みを持つ。シンガポール政府や公共機関、国内外の企業のデジタルキャンペーンを数多く手掛けている。

プラップジャパンは東南アジアで日系企業向けのサービスを強化するため、2018年にシンガポールにプラップ・アジアを設立。20年にはイベントキャンペーン手掛けるプラップ・ポインツ・シンガポールを孫会社化した。ワイルド・アドバタイジングを傘下に収めることで、東南アジアでの事業基盤をさらに拡大する。

ワイルド・アドバタイジングが持つデジタルマーケティングのノウハウを、プラップジャパンの海外事業と連携させて相乗効果を狙うとともに、ワイルド・アドバタイジングの知名度を生かして新規顧客を開拓する。

プラップジャパンの広報担当者によると、コロナ禍でオンラインサービスが活性化する中、東南アジアではデジタルPRマーケティングサービスなどを展開してきた。ただ同サービスの中でもSNSマーケティングの支援を本格展開するのは今回が初めて。東南アジアの政府系団体や現地企業、欧米系企業にサービスを提供するのも初という。

プラップジャパンは中核事業や新規事業の拡大、「人財」や経営力の強化を進めるため、合併・買収(M&A)、事業提携を進めている。中国、アジア太平洋地域での基盤拡大や、デジタルトランスフォーメーション(DX)も加速させる意向だ。今回の株式取得はこうした成長戦略の一環となる。

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