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【タイ】スシロー、タイ1号店が開業[サービス](2021/04/01)

タイの首都バンコクで3月31日、日本の回転ずし最大手「スシロー」1号店が開業した。中心部の大型商業施設「セントラル・ワールド(CW)」7階に350席分のスペースを確保。スシローの店舗としては世界最大規模だという。また、レーンを流れるすしの皿にICチップを埋め込み、一定の距離を過ぎると自動廃棄するシステムを導入するなど、客を待たせず、常に新鮮なネタを提供することに力を入れている。

世界最大規模の広さとICチップを使った品質管理による「日本と同様のクオリティー」をアピールしている=3月31日、タイ・バンコク(NNA撮影)

世界最大規模の広さとICチップを使った品質管理による「日本と同様のクオリティー」をアピールしている=3月31日、タイ・バンコク(NNA撮影)

スシローを展開するフード&ライフカンパニーズ(旧スシローグローバルホールディングス、4月1日から社名を変更)のタイ子会社スシローGH(タイランド)の吉田司社長は、タイ1号店について3つの特徴を挙げた。1点目が日本品質への強いこだわりだ。一括仕入れにより、良質のネタを価格を抑えて提供できると強調。ハマチなどは日本から空輸し、「日本の店舗で食べるのと変わらない味や品質を提供する」と説明した。

スシローGH(タイランド)の吉田社長(中央)らによる鏡割り=3月31日、タイ・バンコク(NNA撮影)

スシローGH(タイランド)の吉田社長(中央)らによる鏡割り=3月31日、タイ・バンコク(NNA撮影)

■世界最大規模の350席

2点目は、スシローの店舗としては世界最大規模となる約800平方メートル、350席の広さを確保したことだ。家族連れやカップルなどのグループ客を、長い時間待たせることなく席に案内できると説明した。同様に、専用のスマートフォンアプリを導入し、事前に来店予約を受け付けることで、さらに待ち時間の短縮を図るという。

3点目は新鮮さを保つための最新システムの導入だ。各皿にICチップを埋め込み、レーンを流れる距離が350メートルを超えると自動的に廃棄し、常に新鮮さを保つようにしている。

メニューは100種類以上を用意。1皿当たり40~120バーツ(約141~424円)に価格設定している。生サーモンのにぎりが2貫で40バーツ、ハマチが同60バーツ、中トロが1貫で80バーツ、マグロ3貫盛り合わせが120バーツなどとなっている。1号店のオープニングキャンペーンとして4月30日まで大トロのにぎりを40バーツ(キャンペーン終了後の価格は120バーツ)で提供する。今後も月ごとに新たなメニューを追加するとともに、さまざまなキャンペーンを展開することで、客を飽きさせない取り組みを続けていくという。

吉田氏は、今後の店舗展開として、バンコクを中心に年間5~6店舗のペースで出店していくと説明。5月末から6月上旬にかけて2号店をバンコクに出店する計画だ。1号店を出店したセントラル・ワールドを運営する流通大手セントラル・グループのセントラル・パタナー(CPN)とは引き続き協力関係を保っていくと話した。

スシローの海外店舗数は3月31日時点で計44店となった。内訳は台湾20店、韓国9店、香港7店、シンガポール7店、タイ1店。昨年12月には中国・広東省広州市に新会社を設立すると発表。年内に同国1号店の出店に向けて準備を進めている。

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