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【カンボジア】精米輸出に陰り、海上運賃の高騰が影響[農水](2021/02/10)

世界的な海上輸送費の高騰が、カンボジアの精米輸出に大きな影響を与えそうだ。カンボジア・コメ連盟(CRF)は8日、早くも今年の輸出目標(100万トン)達成が難しい状況になりつつあるとの懸念を示した。プノンペン・ポスト(電子版)が伝えた。

CRFのチャン・ソクヘン副会長は、世界的に新型コロナウイルスの感染拡大が顕著になった昨年11月ごろから、海上輸送費は2~3倍に上がっていると指摘。一例として、カンボジアから欧州向けの20フィートコンテナ当たりの運賃が現時点で約3,000米ドル(約31万4,800円)と、昨年11月の1,250米ドルから2.4倍の水準に達していると報告した。

同副会長によると、海上輸送費の上昇を受け、顧客が発注を見合わせる傾向などが出ているため、早くも100万トンの大台突破という今年の輸出目標達成に黄信号がともっている状態。精米業界は、スン・チャントル公共事業・運輸相に対して、海運各社との協議を通じて問題の解決を図るよう求めているという。農林水産省によると、カンボジアの1月の精米輸出量は前年同月比32.1%減の3万4,273トンだった。

海上輸送費の高騰は、世界的なコンテナ不足が原因。特に中国からの対米輸出が拡大する一方で、新型コロナの感染拡大により米国の輸出が低迷し、その結果、米国でコンテナが滞留していることなどが影響しているようだ。

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