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【インド】西部漁業にコロナ影響、採算取れず出漁困難[農水](2021/02/09)

インド西部マハラシュトラ州とグジャラート州の漁業が新型コロナウイルス感染症の打撃を受けている。代金回収の遅れや輸出価格の低下などで採算性が確保できず、出漁できない状態に追い込まれている。タイムズ・オブ・インディア(電子版)が8日に伝えた。

中国が輸入海産物に新型コロナウイルスの検査を実施していることで貨物処理に遅延が生じ、インドの海産物輸出業者への支払いに遅れが出ている。インド海産物輸出業者協会によると、出荷から代金の受け取りまでの期間は通常25日ほどだが、現在は50日近くかかっており、中には10月の代金を待っている輸出業者もいる。

ディーゼル燃料価格の高騰が加わり、マハラシュトラ州やグジャラート州ではトロール船の半数以上が稼働を停止している。貿易当局関係者によるとムンバイでは登録漁船約1,000隻のうち漁に出ているのは4分の1以下という。

世界的な都市封鎖による輸出需要の減退で、海産物価格が下落していることも漁業従事者に重くのしかかる。サバの輸出価格は先月に1キログラム当たり400ルピーから200ルピーに下落。タチウオも約半額の35ルピーに下落した。

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