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【タイ】ビタミン水市場が拡大、今年100億円到達へ[食品](2021/02/09)

タイでビタミン入り飲料水の市場が拡大している。新型コロナウイルス感染症の流行に伴う消費者の健康志向の高まりを背景に需要が伸び、大小事業者の新規参入も増加して、今年は市場が30億バーツ(約105億円)規模に拡大する見通しだ。8日付クルンテープ・トゥラキットが報じた。

ビタミン入り飲料水市場は、2020年に前年比2倍の21億5,900万バーツに拡大。タイの飲料市場が5%減の2,000億バーツ、飲料水市場が6%減の280億バーツと落ち込む中で高成長を達成した。消費者の健康志向の高まりを受けて、機能性飲料も9%増の100億バーツと拡大したが、成長率ではビタミン入り飲料が大きく上回った。

タイの大手茶飲料メーカー、イチタン・グループの担当者は、ビタミン入り飲料水市場が20年5月から急伸したと指摘。新型コロナ対策で免疫力向上を図る消費者が増えたことや、大小事業者の参入の増加、大手小売店による販売促進なども市場拡大に寄与した。また、タイの大手財閥ブンロート・ブルワリー傘下のブンロート・トレーディングは、体に良いものに加え、飲料水に代わる飲料を求める動きが増えたとの見方を示した。

タイのビタミン入り飲料水市場では、美容整形大手ヤンヒー病院が3年以上展開してきたが、20年に入ってイチタン、栄養ドリンクのTCPグループ、ブンロートなど大手企業の参入が相次いだ。

ブンロートは、21年のビタミン入り飲料水市場が前年比50%以上拡大し、30億バーツは超えると予測。向こう2~3年は企業の新規参入が増え、競争が激化するとの見通しを示した。

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