【マレーシア】空港運営MAHB、新システムでマ航空と提携[運輸](2021/02/08)
マレーシアの空港運営マレーシア・エアポーツ・ホールディングス(MAHB)は6日、搭乗客の手続き効率化に向け、新たな旅客通過確認システム(PRS)の導入でマレーシア航空と提携したと発表した。マレーシア航空は、MAHBがクアラルンプール国際空港(KLIA)と格安航空会社(LCC)専用ターミナル(KLIA2)で設置を進めるPRSを利用する初の航空会社となる。
MHABは、デジタル化促進プログラム「エアポーツ4.0」の一環として、搭乗手続きの時間短縮やセキュリティーの強化、旅客機の運航効率化に向け、PRSを段階的に導入する計画。現在までにKLIAに10台、KLIA2に12台を設置した。マレーシア航空は、PRSで読み取った搭乗券の情報をリアルタイムで乗客のデータベースと照合できるようになる。
偽造や不正を防ぐため、PRSで読み取る搭乗券の情報は暗号化されている。また、搭乗手続き後に乗客を追跡する必要がある場合、地上職員に迅速に警告を発することができるという。
マレーシア航空のアフマド・ルクマン最高執行責任者(COO)は、チェックインから搭乗までの旅客の導線管理がスムーズになり、「業務効率と定時運航率の向上につながる」と述べた。