【フィリピン】マニラ地下鉄、トンネル掘削機部品が到着[運輸](2021/02/08)
フィリピン運輸省は5日、日本政府の円借款で敷設するマニラ首都圏地下鉄計画(フェーズ1)に関して、日本製トンネル掘削機の主要部品、カッターヘッドが到着したと発表した。ほかの部品は月内にも納品され、組み立て作業に入る見通し。動作試験は7~9月に実施する。
カッターヘッドは掘削機の前面に装着し、回転して岩や土を粉砕する。部品では最大となり、重量は74トン。掘削機はJIMテクノロジー(神奈川県川崎市)が受注しており、6基を製造する。
マニラ地下鉄の総事業費は約3,500億ペソ(約7,680億円)。第1フェーズの総延長は約36キロメートルで、工事には計25基の掘削機を投入する。同事業では、首都圏ケソン市のキリノ・ハイウエー(旧ミンダナオ・アベニュー)とニノイ・アキノ国際空港(NAIA)の間を17駅で結ぶ。
先行開通を予定する3駅の設計・施工は、清水建設と大和ハウスグループのフジタ、竹中工務店グループの竹中土木、地場建設大手EEIの共同企業体(JV)が受注した。