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【インドネシア】エネ鉱省、バイオ燃料B40の年内導入を延期[化学](2021/02/05)

インドネシアのエネルギー・鉱物資源省は、軽油にバイオディーゼルを40%混合した「B40」の使用義務化について、年内の導入を見送る方針を明らかにした。バイオディーゼルの生産能力が不足していることや、バイオディーゼルの原料となるパーム原油(CPO)の価格が上昇していることなどが背景にある。4日付コンタンが伝えた。

エネ鉱省新再生可能エネルギー・省エネルギー局(EBTKE)のダダン局長は「B40を年内に導入することはできない。昨年のB30導入では、軽油とバイオディーゼルの価格差が課題となった」と述べた。B40の導入に向けて、車両の仕様変更や耐久試験は既に実施しており、バイオディーゼルの生産拡張は今年中に完了できる見通しと話した。

インドネシア・バイオ燃料製造協会(Aprobi)のパウルス会長はB40導入延期の要因として、「混合比率」「生産能力」「車両適合性」「価格」の四つの課題を指摘した。バイオディーゼルの現在の国内年産能力は約160万キロリットルだが、Aprobiは300万~400万キロリットルの規模が必要と試算している。

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