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【韓国】ポスコケミカル、EV電池部材工場を増強[化学](2021/02/24)

韓国鉄鋼大手ポスコグループ傘下のポスコケミカルは23日、光陽工場(全羅南道光陽市)の正極材生産ラインを増設すると発表した。2023年の稼働を目指す。世界の自動車メーカーが電気自動車(EV)に移行する中、EVバッテリーの中核部材である正極材の生産力を引き上げて需要拡大に対応する。

ポスコケミカルは計2,758億ウォン(約261億円)を投じて、年間3万トン規模の生産ラインを増設する。4元系(ニッケル、コバルト、マンガン、アルミニウム)で、ニッケルの割合が高い「ハイニッケルNCMA」と呼ぶ正極材製品を生産し、航続距離が500キロメートルを超えるEV向けに供給する。

今回の増設事業は第4期に当たる。第1期(5,000トン)は19年、第2期は(2万5,000トン)20年にそれぞれ生産を始め、第3期(3万トン)は22年11月に量産を開始する予定だ。

既存の亀尾工場(慶尚北道亀尾市、1万トン)と今回の第4期を含めれば、同社の正極材の生産能力は10万トンに拡大する。10万トンは容量60キロワット時(kWh)のバッテリーを搭載するEV110万台分に相当する。

ポスコケミカルは、正極材の生産能力を30年までに40万トンまで引き上げる一方、もう一つのEV部材である負極材の生産能力も同年までに現在の4万4,000トンから26万トンに拡大する計画だ。正極材と負極材の世界市場シェアを20%まで引き上げ、年間売上高も23兆ウォン以上に拡大する目標を立てている。

ポスコケミカルは第4期の増設工事の着工式を開いた=23日(同社提供)

ポスコケミカルは第4期の増設工事の着工式を開いた=23日(同社提供)

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