【中国】レノボ、20年10~12月は53%増益=過去最高[IT](2021/02/04)
パソコン世界大手の聯想集団(北京市、レノボ・グループ)が3日発表した2020年10~12月期決算は、売上高が前年同期比22%増の172億4,500万米ドル(約1兆8,100億円)、純利益が53%増の3億9,500万米ドルだった。新型コロナウイルスの影響による「巣ごもり」消費が業績を押し上げ、売上高・純利益とも四半期ベースで過去最高を更新した。
事業別の売上高は、パソコン・スマート設備・モバイル事業を統括するインテリジェント・デバイス事業群が25%増の156億1,100万米ドルで、四半期ベースの過去最高を更新。中でもパソコン・スマート設備事業は27%増の140億1,100万米ドルとなり、売上高全体の81%を占めた。モバイル事業も10%増の15億2100万米ドルと好調で、第5世代(5G)移動通信システム対応モデルが売り上げに貢献した。
データセンター事業は2%増の16億3,400万米ドルとなった。中でもクラウドサービスのITインフラ施設事業は4%増と堅調に伸びた。
レノボは今後について、「中国経済の回復による成長機会をつかむと同時に、サービス主導型への転換に向けた投資を増やしていく」と説明。パソコン・スマート設備事業はハイエンド市場での安定的な伸びを目指す。また、モバイル事業では5G対応スマートフォンの投入で製品ラインアップの拡充を図るほか、中南米・北米・欧州での競争力を高めていくとした。