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【シンガポール】リバネス、食品技術ベンチャー3社に出資[食品](2021/01/12)

リバネスなどが出資したオーストリアノバの、細胞を閉じ込めるカプセルが入ったボトル(グローカリンク・シンガポール提供)

リバネスなどが出資したオーストリアノバの、細胞を閉じ込めるカプセルが入ったボトル(グローカリンク・シンガポール提供)

社会課題を先端技術で解決するディープテック系のスタートアップを支援するリバネス(東京都新宿区)の現地法人リバネスシンガポールは11日、食品関連の技術ベンチャー3社に出資したと公表した。関連企業のグローカリンク・シンガポールと共同で、計30万Sドル(約2,350万円)を投じた。今回の3社に日系企業が出資するのは初という。

セルロース製のカプセルに細胞を閉じ込める技術および腸内細菌による健康促進技術を持つオーストリアノバ(Austrianova)、24時間で堆肥化できる食品用包装容器を手掛けるトリア(TRIA)、人工知能(AI)を使って食品の味や品質を再現する技術を持つプロファイルプリント(ProfilePrint)にそれぞれ出資した。

出資時期は2020年8~12月で、出資額はそれぞれ10万Sドルだ。3社は成長が期待できることから投資を決めた。

リバネスシンガポールの徳江紀穂子マネジングディレクターはNNAの取材に対し、「シンガポールは食料自給率3割を目指しているが、目標を達成するには、(3社が持つような)周辺技術も必要になってくる」と説明。シンガポールでの実績作りを支援し、日本企業との連携を促進する方針も明らかにした。

グローカリンク・シンガポールは、リバネスなど日系3社と現地企業1社が19年に設立した投資会社。農業・食品関連の最先端技術を持つ東南アジアのスタートアップを投資対象としている。

リバネスの徳江氏は、「当社は食品・農業関連のベンチャー企業に加え、今後は『メドテック』と言われる医療関連の最先端技術を持つ企業にも積極的に投資していく方針だ」と語った。

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