【中国】河北・石家荘7日間外出制限[社会](2021/01/11)

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中国河北省で新型コロナウイルスの感染が広がる中、感染者が特に集中している省都の石家荘市と隣接するケイ台市(ケイ=刑のつくりがおおざと)は9日までに、全市民に7日間、自宅にとどまるよう通知した。両市では全市民を対象に緊急のPCR検査を実施した結果、10日時点で364人の陽性が確認されており、都市封鎖(ロックダウン)の強化によって市外への感染拡大を食い止める考えだ。

中国国営中央テレビ(CCTV)、新華社電などが伝えた。石家荘市は7日、全ての人と車両が市外に出ることを禁じ、9日午前からは市内の地下鉄、タクシー、路線バスの運行も停止した。

河北省では2日以降、国内で感染した「国内症例」が増加しており、10日午前0時までに183人が確認された。うち石家荘市では172人、ケイ台市では11人が報告されている。

同省は10日の会見で、同日午前10時までに新たに40人の感染者が報告されており、いずれも石家荘市で確認されたと明らかにした。また石家荘とケイ台の市民約1,300万人を対象とする緊急PCR検査で、364人が陽性だったと発表。石家荘市では陽性者の87%が藁城区に集中しており、ケイ台市の陽性者はいずれも県級市の南宮市で確認された。多数の陽性結果を受けて、同省の国内症例は今後数日間も増えていくとみられる。河北省は会見で、「感染拡大のリスクは依然として存在する」と訴えた。

■春節の感染拡大を警戒

2019年12月に中国本土で初めて感染者が確認された湖北省武漢市では、20年の春節(旧正月)連休が始まる前日に都市を封鎖した。だが帰郷や旅行の移動が始まった後で、感染は全国各地に広がった。中国政府は今年も春節連休を境に感染が全国的に広がることに神経をとがらせている。

国務院(中央政府)が9日に開いた会見で、国家衛生健康委員会の副主任でワクチン開発チームの責任者でもある曽益新氏は「最近になり河北で感染が広がっており、冬春期の感染対策は依然として厳しく複雑な状況にある」と指摘。春節を控え、海外から帰国する人や国内の人の移動が増えるほか、人が集まるイベントが多くなることを踏まえ、「感染拡大のリスクはいっそう高まっている」と強調した。

曽氏はその上で、個人個人が手洗いやマスク着用を徹底して感染リスクを減らし、集会を極力減らして人が密集する場所にはなるべく行かないよう呼び掛けた。

曽氏はまた、「ワクチンの接種は感染症の大流行をコントロールするために最も有力な武器になる」と説明。昨年12月15日以降、これまでに約900万回の投与を行ったと明らかにし、集団免疫の獲得によって新型コロナの感染を阻止する考えを示した。

■孫副首相、「首都防衛」を指示

最近になり感染が増えている河北は首都・北京に隣接しており、中国政府は北京に感染が飛び火することにも警戒を強めている。習近平総書記(国家主席)の指示で6~8日に現地を視察した孫春蘭副首相は、「北京周辺、省周辺、省内の主要地域の交通管理を強化し、感染の拡散を断固として回避する」と強調。感染拡大をできるだけ早く阻止し、首都の安全を守る方針を示した。

北京市の感染対策チームは8、9両日に開いた会議で、感染リスクが「中」「高」に指定されている地域への訪問歴がある人を徹底的に調査し、一人も漏らさずにPCR検査と医学観察の措置をとると強調した。

石家荘市では農村部を中心に感染が増えており、結婚披露宴で感染が広がったとみられている。春節連休には農村に帰郷する農民工(出稼ぎ労働者)が増えることが予想され、北京市は農村内の集会を厳格に管理し、帰郷する人や市外から来た人の登記、健康観察などの措置を実施するなどして北京を「死守」するよう各区に指示した。

河北省石家荘市では公共交通機関が止められ、外出が制限されている。街の人通りはまばら=9日(新華社)

河北省石家荘市では公共交通機関が止められ、外出が制限されている。街の人通りはまばら=9日(新華社)

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