スタートアップの資金調達・ビジネスマッチングサイト

【タイ】家計債務の対GDP比87%、過去最高を更新[経済](2021/01/07)

タイ中央銀行(BOT)はこのほど、2020年9月末時点の家計債務が13兆7,662億バーツ(約47兆3,600億円)だったと発表した。対国内総生産(GDP)比率は86.6%と、6月末から2.8ポイント拡大し、過去最高を更新した。タイの商業銀行大手カシコン銀行傘下の民間総合研究所カシコン・リサーチ・センターは、21年に91.0%まで拡大すると見込む。

カシコン・リサーチは、家計債務の拡大が加速する兆候を見せていると指摘。特に住宅ローン、生活費の借り入れ、自動車ローン、クレジットカード、消費者金融が拡大傾向にある。家計債務の対GDP比は20年末に90.0%に到達したと見込み、21年には91.0%に拡大すると予測した。新型コロナウイルス感染症の影響が予測を上回れば、91.0%を超えると予測している。

カシコン・リサーチは、家計債務の拡大はタイの経済構造の問題と家計の金融基盤の脆弱(ぜいじゃく)性を示しているとし、新型コロナの収束後に対応する必要があるとの認識を示した。現時点では、新型コロナで打撃を受ける事業者と世帯の金融支援が喫緊の課題としている。

関連記事

公式Facebookページ

公式Xアカウント