【マレーシア】マレーシア日通、医療機器物流の品質規格取得[運輸](2021/01/06)
マレーシア日本通運は5日、クアラルンプール国際空港(KLIA)支店が、医療機器物流の品質に関するマレーシアの規格、GDPMDを取得したと発表した。日通は全世界で医療機器や医薬品の物流事業を強化しており、マレーシアでも事業拡大を目指す。
KLIA支店は、GDPMDを2020年12月に取得した。マレーシア日通はこれにより、診断・治療用の放射線装置や、障害者向けの補助器具などの医療機器の国内配送の流通業務を行えるようになった。
マレーシア日通は、スランゴール州クランの倉庫で、19年12月にGDPMDを取得していたが、電子医療器具の倉庫保管業務に限定されていた。KLIA支店のGDPMDは、取り扱える医療器具の範囲が広いほか、倉庫保管業務だけでなく国内配送の流通業務までが含まれる。
マレーシア日通の担当者によると、コロナ禍前から世界的に医療機器や医薬品の物流需要が増加しており、新型コロナウイルスの感染拡大で市場はさらに拡大している。マレーシアでは、健康に対する意識の高まりや新型コロナ関連の需要を取り込むことで事業の拡大を図る。
同社はまた、マレーシアで医薬品物流の適正販売基準、GDPの取得手続きも進めている。同担当者は「顧客の要望に応え、あらゆる物流をサポートしていく」と述べた。