【ベトナム】変異種警戒、感染国との往来制限を提案［運輸］（2021/01/06）

ベトナム保健省は、英国で拡大している新型コロナウイルス変異種の感染国との往来を規制することを提案している。日本も、ベトナムを含む11カ国・地域との合意に基づく外国人ビジネス関係者の入国を一時停止する方向で調整に入った。感染力が強いとされる変異種を巡り、国際移動がさらに厳しく制限される。

ベトナムの政府公式サイトによると、英国で見つかった変異種は３日時点で34カ国に感染が広がっていることが確認されている。ウイルスの変異は珍しくないが、同変異種は感染力が70％高いとみられている。これまでに40カ国・地域以上が変異種の感染国からの入国・入域を制限している。

ベトナムでは、今月２日に英国から帰国したベトナム人女性が変異種に感染していたことが判明した。女性は到着後すぐに隔離されており、変異種の市中感染の例は出ていない。

菅義偉首相は、４日の年頭記者会見で、「外国人の新規入国を原則として拒否することにし、（短期出張者向けの）ビジネストラックについても、相手国の国内で変異種が発見された際には即時停止する」と発言していた。５日には、４都県への緊急事態宣言の再発令検討に伴い、長期滞在者向けの「レジデンストラック」を含む入国を一時停止する方針を示した。