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【タイ】20年のCPI0.85%下落、食品は上昇[経済](2021/01/06)

タイ商務省が5日発表した2020年12月の消費者物価指数(CPI、422品目、2015年=100、速報値)は102.34で、前年同月比0.27%下落した。10カ月連続で前年割れとなったが、下落率は11月の0.41%から縮小した。20年のCPIの平均は前年比でマイナス0.85%となり、商務省が予測していたマイナス1.5~マイナス0.7%のレンジに収まった。

20年のCPIの平均を品目別で見ると、非食品部門が2.05%下落で、このうち運輸・通信が4.55%、住宅が1.02%それぞれ下落した。一方、食品・飲料部門は1.23%上昇した。振れ幅の大きい生鮮食品とエネルギーを除いたコアCPIは0.29%上昇。生鮮食品が1.72%上昇した一方、エネルギーは11.55%下落した。

■21年は0.7~1.7%上昇と予測

12月のCPIを品目別に見ると、非食品部門が前年同月比1.24%下落した。一方、食品・飲料部門は1.38%上昇した。果物・野菜が6.43%、調味料が3.28%、肉・魚が2.93%上昇し、全体を押し上げた。一方、米・粉製品は3.88%低下した。

コアCPIは0.19%上昇。エネルギーが6.78%下落した一方、生鮮食品は2.25%上昇した。

商務省貿易政策・戦略事務局(TPSO)は、タイ政府が実施する景気刺激策による消費者の購買力の回復や、国内外での需要拡大を背景に、21年もCPIは安定的に推移すると予測。21年通年のCPIについて、前年比0.7~1.7%上昇するとの見通しを示した。

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