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【シンガポール】配車グラブ、売上高がコロナ前の水準超え[運輸](2021/01/05)

グラブのミン・マー社長は4日、売上高が新型コロナ流行以前の水準を上回ったと明らかにした(同社提供)

グラブのミン・マー社長は4日、売上高が新型コロナ流行以前の水準を上回ったと明らかにした(同社提供)

シンガポールの配車サービス大手グラブの業況が回復している。同社のミン・マー社長は4日、報道機関向けのメール配信で、売上高が新型コロナウイルス流行以前の水準を上回ったと明らかにした。

具体的な数字は明らかにしていないが、2020年通年の売上高は推定で前年比7割増加、コストは約8割削減したという。配車サービス部門の収支バランスは、インドネシアを含む全ての展開市場で損益分岐点に達した。

配車サービスを主力とした同社は昨年1~3月期に、新型コロナの感染拡大に伴う移動制限やロックダウン(都市封鎖)で経営に大きな打撃を受けたが、その後料理宅配サービスなどに注力していた。

7~9月期には、料理宅配サービス部門の売上高が前年同期の3倍に拡大。グループ全体の売上高も、コロナ以前の水準の95%余りに戻っていた。

料理宅配サービス部門は、一部の市場でEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)がプラスになっており、21年内には全体で黒字に転じる見通しだ。

シンガポールでは20年12月に、通信最大手シンガポール・テレコム(シングテル)とのコンソーシアム(企業連合)がデジタル銀行の営業免許を取得。金融サービス部門の事業も今後加速させる方針だ。

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