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【タイ】ケンミン食品、東部で第3工場が稼働[食品](2020/12/28)

ケンミンフーズ(タイランド)の第3工場の外観完成イメージ。外観は来年2月に完成予定(ケンミン食品提供)

ケンミンフーズ(タイランド)の第3工場の外観完成イメージ。外観は来年2月に完成予定(ケンミン食品提供)

ビーフンなどを製造するケンミン食品(神戸市)は25日、タイ法人ケンミンフーズ(タイランド)の東部チョンブリ県シラチャーの第3工場が稼働したと発表した。味付きビーフンの世界初の自動化製造ラインを導入し、主力商品「ケンミン焼ビーフン」を製造する。

第3工場は、今月15日に操業を開始した。サハ工業団地の第1・第2工場と隣接し、敷地面積は1万5,542平方メートル、建屋の延べ床面積は8,542平方メートル。初期投資額は3億4,000万バーツ(約11億7,000万円)。従業員数は40人。

初期の年産能力は従来の約2倍となる1,560トン(焼ビーフン2,400万食)に上る。同工場で製造する焼ビーフンは、来年3月に発売する予定。タイでは少子高齢化が進んでいることから、将来の人手不足を見込み、自動化製造ラインを導入した。製造ラインを増設できる余地があり、将来の需要を鑑みて、第2期設備投資を計画していくという。

ケンミン食品は、1989年にタイの第1工場の操業を開始。2003年に第2工場を設立した。日本国内でケンミン焼ビーフンの需要が拡大する中、今年に入り輸出も開始し、米国やアラブ首長国連邦(UAE)ドバイ、香港、台湾で発売した。国内外でのさらなる販売拡大を目指し、タイに第3工場を建設した。

ケンミン焼ビーフンはコメを原料とし、小麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種である「グルテン」が含まれていない。世界では、グルテンに対する免疫反応が引き金となって起こる慢性自己免疫疾患「セリアック病」の患者が増加しており、グルテンフリー食品の需要が拡大している。

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