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【インドネシア】三菱自の製造子会社、エンジン現地生産開始[車両](2020/12/23)

MMKIの松村社長(左)は、エンジン生産ラインの稼働により「エクスパンダーの現地調達率が80%まで引き上げられる」と話した=22日、西ジャワ州ブカシ(同社提供)

MMKIの松村社長(左)は、エンジン生産ラインの稼働により「エクスパンダーの現地調達率が80%まで引き上げられる」と話した=22日、西ジャワ州ブカシ(同社提供)

三菱自動車のインドネシア製造子会社ミツビシ・モーターズ・クラマ・ユダ・インドネシア(MMKI)は22日、小型多目的車(MPV)「エクスパンダー」のエンジン生産を開始したと発表した。

西ジャワ州ブカシの工場に年産能力16万基のエンジン生産ラインを新設し、12月初めに稼働を開始。日本から輸入していたエクスパンダーのエンジンの現地生産を実現した。投資額は明らかにしていない。ライン新設により、同車種の現地調達率を約80%まで引き上げる計画だ。

MMKIの担当者は同日、NNAの電話取材に対して「これまで70%超だったエクスパンダーの現調率を改善できるほか、(エンジンの現地生産により)為替リスクへの耐性が付く」と話した。今後は製造するエンジンを、エクスパンダーを生産する海外拠点にも供給していく方針だ。

同担当者はまた、エクスパンダーをベースにした日産自動車のMPV「リヴィナ」へのエンジン供給について、「現在生産は止まっているが、受注があれば対応することになる」と説明した。日産は、インドネシアでのリヴィナの生産を、三菱自動車とのアライアンス(連合関係)の一環として、MMKIに委託している。

MMKIの松村真次社長は、22日付の発表文で「エクスパンダーのエンジンを現地生産することにより、インドネシア経済の成長に貢献できる」とコメントした。

MMKIのブカシ工場では、2019年度末(20年3月)までに、エクスパンダーの生産能力を22万台まで引き上げている。三菱自動車は、エクスパンダーを新興国向けの戦略車と位置づけており、インドネシアに加え、ベトナムやマレーシアでも現地生産している。

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