【カンボジア】対英貿易、１～11月は18％減の８億ドル［経済］（2020/12/23）

カンボジア商業省が発表した関税消費税総局（ＧＤＣＥ）のデータによると、2020年１～11月のカンボジアと英国の二国間貿易額は前年同期比17.6％減の８億1,322万米ドル（約841億円）だった。プノンペン・ポスト（電子版）が21日に伝えた。

カンボジアからの輸出額は前年同期比16.0％減の７億6,677万米ドル、英国からの輸入額は37.3％減の4,645万米ドルだった。カンボジアから英国への輸出品は衣料品、靴、自転車、精米、農産物など。英国からは主に自動車や機械を輸入している。

カンボジア商工会議所（ＣＣＣ）のリム・ヘン副会頭は対英貿易について、「新型コロナウイルス感染症の流行の影響で世界的に食品や農産物を除く、ほぼすべての分野で取引が縮小している中、英国との貿易額の減少は小幅にとどまっている」との見解を示した。

英国のティナ・レッドショー駐カンボジア大使は先週、欧州連合（ＥＵ）離脱後の「移行期間」が終了し独自の貿易規制の導入が可能になる来年１月から、カンボジアに関税優遇措置を適用する意向を明らかにした。ＣＣＣのリム・ヘン副会頭は「来年から英国への輸出が大幅に拡大する可能性がある」と期待を示している。