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【カンボジア】食品原料など96品目、21年1月から関税撤廃[経済](2020/12/21)

カンボジア政府は、2021年1月1日から大幅な輸入関税、特殊関税の減免を実施する。飲食品の原料、縫製産業などで使用される潤滑油、各産業での一部加工機械など96品目の関税が撤廃される予定。プノンペン・ポスト(電子版)が伝えた。

フン・セン首相が12月に署名した閣僚会議令(政令)によると、1月1日から輸入関税が撤廃される輸入品目は、◇飲食品と太陽光発電設備の原材料13品目(現行の税率は7%)◇各産業で使用される一部の加工機器56品目(同15%)◇医療で使用されるアルコール消毒剤の原料3品目(同35%)。

特殊関税では、縫製、自転車生産などに使用される潤滑油16品目(同10%)と、その他生産に使用される潤滑油の一部8品目(同25%)が撤廃の対象となった。

このほか、76品目の関税率を引き下げる。◇日用品と各産業で使用される加工機械60品目(現行の15%から7%)◇各産業で使用されるアルコール消毒剤の原料など6品目(同35%から7%)◇原材料と生産機械4品目(同35%から15%)◇調理用家電5品目(同10%から5%)◇アルコール度数80%以上のアルコール飲料生産に使用される発酵剤(同35%から15%)――となっている。

政府は投資の活性化を視野に入れ、関税の減免に踏み切った。産業界は政府の決定を歓迎しており、カンボジア縫製協会(GMAC)のカイン・モニカ事務局次長は「新型コロナウイルスの影響で苦境に陥っている企業にとって、大きな支援になる」とコメント。カンボジア・コメ連盟(CRF)のロン・エン事務局長は「生産コストの軽減と農業分野への投資拡大につながる」と評価した。

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