【インド】インド人のスマホ使用、１日平均７時間［ＩＴ］（2020/12/15）

インド人のスマートフォンの使用時間が増え続けている。中国メーカーのビーボ（Ｖｉｖｏ、維沃移動通信）が主導した調査によると、現在の１日当たりの平均使用時間は6.9時間。３月時点の5.5時間から約25％の増加となる。使用時間の増加は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響だ。ＰＴＩ通信が13日に伝えた。

特に在宅勤務や自宅学習の拡大が要因とみられる。ただ、動画の視聴やソーシャルメディアといった娯楽目的の使用も増えており、仕事や勉強だけでなく、生活の多くの局面でスマホへの依存が強まっている実態がうかがえる。

調査は、スマートフォンの人間関係への影響を焦点に国内の主要８都市で実施された。対象者は2,000人。家族などとの関係については、大半がスマホの使用で影響を受けていると答えた。一方で、約７割はスマホの使用が現在の水準で続いたり、増えたりすれば、精神面を含めた健康に影響が出かねないとの認識を示した。

ビーボ・インディアのブランド戦略責任者であるニプン・マルヤ氏は「スマホは素晴らしい道具だが、適度に使わなければ悪影響をもたらす可能性がある」と調査の目的を説明した。同氏は、新型コロナの収束に伴い、スマホの使用時間はある程度減少するが、生活習慣の変化の一部は定着するとみている。