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【台湾】鴻海、国巨からの大規模調達計画を始動[IT](2020/12/15)

EMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手の鴻海精密工業が、台湾受動部品大手の国巨(ヤゲオ)からの大規模な調達計画を始動する。国巨グループ各社から受動部品を優先的に調達する計画で、国巨や奇力新電子(チリシン・エレクトロニクス)、アルミ電解コンデンサーを主に手掛ける凱美電機(ジャミコン)などが対象となる。14日付経済日報などが伝えた。

鴻海と国巨の2グループは、9月末に戦略提携を発表。鴻海はこのほど、傘下10社近くに対し、国巨グループからの調達予定額を提出するよう求めた。国巨のチップレジスターや奇力新のインダクター、凱美電機のアルミ電解コンデンサー、国巨が2018年に買収した米パルス・エレクトロニクスのフィルターなどが優先調達品目に入ったという。

このうち凱美電機のアルミ電解コンデンサーは、鴻海が電気自動車(EV)事業を強化する上での鍵になる部品とみられている。

鴻海の劉揚偉董事長は先ごろ、「EV、デジタル医療、ロボット」の3大産業と「人工知能(AI)、半導体、次世代通信技術」の新興3大技術の「3+3」戦略に注力する方針を表明。国巨からの大規模調達計画は、同戦略の一環となる。

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