【インドネシア】パティンバン港、3日に車両荷役の試験実施[運輸](2020/12/02)
インドネシア運輸省は、西ジャワ州スバンで円借款により建設中のパティンバン港について、3日に自動車ターミナルで車両荷役業務の試験運用を行う計画を明らかにした。年内に自動車ターミナルで、来年2月か3月にコンテナターミナルで、それぞれ部分供用を開始する。1日付地元各紙が伝えた。
ブディ運輸相によると、先月30日にはパティンバン港の関係者を集め、車両荷役業務に関する机上訓練を実施した。「近く予定している部分供用の開始に向けて、シミュレーションを実施している。机上訓練では、船舶の動きを管理する海洋部門と荷役業務を担う陸上部門の間のコミュニケーション体系を確認した」と述べた。
第1期工事では、完成車の取り扱い能力は年間21万8,000台、コンテナの取り扱い能力は年間25万TEU(20フィートコンテナ換算)を予定する。ブディ運輸相は「パティンバン港の開発事業は2027年までの長期的なものだ。27年にパティンバン港の貨物取り扱い能力は、首都ジャカルタ・タンジュンプリオク港と同規模の約700万TEUに達するだろう」と話した。
運輸省は、パティンバン港の運営事業者を選定する入札の結果を、今月末に発表する目標を示している。同省は10月、入札の事前資格審査の結果について、地場複合企業のCTコープを含む4社が参加するコンソーシアム(共同企業体)だけが通過したと発表した。