【ベトナム】大和物流、東南ア初の現法設立[運輸](2020/12/03)
大和ハウスグループの大和物流は2日、ベトナム・ホーチミン市に現地法人「大和物流ベトナム」を設立したと発表した。同社が東南アジア諸国連合(ASEAN)に初めて設置した海外法人で、今後の域内展開の本格化の足掛かりとする。
大和物流ベトナムを11月30日に設立した。資本金は662億8,050万ドン(286万米ドル、約3億円)で、大和物流が100%出資する。
メーカーや商社、流通業者などにサード・パーティー・ロジスティクス(3PL)サービスや国際一貫輸送サービスを提供する。来年には倉庫業や倉庫賃貸事業にも進出する予定だ。将来的には、ベトナムの企業との提携を進め、同国内の陸上輸送事業へと業容を広げていく。
大和物流ベトナムは、大和物流が現在、海外に置く唯一の法人となる。2011年に中国・上海に現法を設置していたが、すでに清算している。ベトナムでは、昨年5月に開設したホーチミン駐在員事務所は維持し、ASEAN他国や周辺国への進出を本格化するための調査を進めていく。
大和ハウスグループはベトナムの物流事業を強化していく方針で、ダイワハウス工業傘下の別会社は昨年、南部ドンナイ省の物流施設を開所していた。