【シンガポール】航空貨物業界、ワクチン輸送体制に自信[運輸](2020/12/09)
シンガポールの航空貨物業界の官民18者から成る「チャンギ・レディー・タスクフォース」は8日、国内およびアジア太平洋地域に向けて新型コロナウイルスのワクチンを輸送する準備が整ったと発表した。域内でのワクチン輸送体制に自信を見せている。
新型コロナのワクチン輸送には、温度管理を徹底したコールドチェーン(低温物流)が不可欠だ。シンガポールのチャンギ空港は、アジア太平洋地域で最初に国際航空運送協会(IATA)から、徹底した温度管理を必要とする医薬品を効率的に輸送する能力を持つことを証明する「CEIVファーマ認証」を受けた空港となる。
タスクフォースは、シンガポール民間航空庁(CAAS)と空港運営チャンギ・エアポート・グループ(CAG)が率いる。民間ではこのほか、シンガポール航空(SIA)、空港地上業務のSATS、同ドナタ(dnata)、物流会社10社が加盟する。政府機関では、移民局(ICA)、税関、シンガポール警察(SPF)が参加している。
今年10月から、ワクチン輸送に関する調査や体制作りを行ってきた。SIAの航空貨物輸送網などを活用し、域内でのワクチン輸送において重要な役割を果たせると自信を示している。