【マレーシア】IATAが電子旅行パス開発、国境再開へ[運輸](2020/11/26)

国際航空運送協会(IATA)は23日、海外旅行者が新型コロナウイルスに感染していないことやワクチン接種済みであることを証明する電子パス「IATAトラベルパス」の開発が最終段階にあると発表した。各国国境の安全な再開をサポートする。年内に試験運用を実施し、来年第1四半期(1~3月)の運用開始を目指す。

IATAのアレクサンドル・ドゥ・ジュニアック事務局長兼最高経営責任者(CEO)は声明で、検疫措置なしで海外旅行を可能にするための鍵は、▽新型コロナの検査▽旅行者のID(身分証明書)に一致する検査結果を安全に管理、共有、検証する世界的な情報インフラの構築――と指摘。IATAトラベルパスがその役割を担うと説明した。

IATAトラベルパスは、▽各国の入国要件のデータベース▽各国で検査、ワクチン接種が可能な施設のデータベース▽検査結果や予防接種を証明する医療施設用アプリ▽旅行アプリ――の4つのオープンソース・モジュールから成る。旅行者は旅行アプリで、▽デジタルパスポートの作成▽取得した検査証明書と予防接種証明書で旅行が可能かどうかの確認▽航空会社や当局と検査証明書や予防接種証明書の共有――ができる。渡航に必要な文書をデジタルで管理できるのも利点だ。

IATAは、英航空大手インターナショナル・エアラインズ・グループ(IAG)と協力して試験運用を実施する。

■海外旅行も国内に続き緩和すべき

マレーシア政府はこのほど、新型コロナの感染者がゼロの「グリーンゾーン」地区間での往来を可能にする「国内トラベルバブル」を開始した。ただ旅行業界からは国境再開を求める声が強い。

25日付スターなどによると、シンガポールのシンクタンク、ISEASユソフ・イシャク研究所のジャヤント・メノン上級研究員は、「アフターコロナの経済回復に向け、各国政府は国内旅行と海外旅行の間にある緩和措置の格差を縮める必要がある」と指摘。国内旅行と海外旅行を分けて考える必要はなく、国境規制も段階的に緩和すべきとの考えだ。

海外旅行でも国内旅行と同様に公衆衛生上のリスクを管理するために、各国間で検疫などの手順を統一していく必要があるとの見方を示した。

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