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【マレーシア】京セラドキュメント、販社設立[電機](2020/11/04)

複合機やプリンター、アプリケーションソフトウエアなどの製造・販売を手掛ける京セラドキュメントソリューションズ(大阪市中央区)は3日、マレーシアに設立した販売会社が2日に事業を開始したと明らかにした。オフィス機器の販売体制強化に加え、需要拡大が見込まれる企業コンテンツ管理(ECM)サービスの拡充を目指す。日本と中国を除くアジア地域で8カ所目の拠点となる。

マレーシアでのパートナーであるジスナ・マレーシアの事業を取得し、新会社の京セラドキュメントソリューションズマレーシアを設立した。新会社はスランゴール州スバンジャヤに本拠を置き、従業員はマレーシア人のみで計17人。事業の取得額は非公表としている。

京セラドキュメントのアジア統括本社(日本、中国を除く)である、香港の京セラドキュメントソリューションズアジアの広報担当者はNNAに対し、「ジスナはコピー機やプリンターなどのオフィス機器の販売とメンテナンスサービスをBtoB(企業間取引)で手掛けており、これに関連した新領域としてECMやICT(情報通信技術)サービスの展開を推進していく」と説明した。

ECMとは、企業が保有するビジネス文書やファイル、電子メール、紙の情報などのコンテンツを包括的に管理する仕組みで、具体的には紙で処理してきた経理業務を電子化できたり、データの大量保存、個人情報保護の観点から電子メールの情報漏えいを防いだりするのに役立つ。京セラドキュメントは、マレーシアではリコーやキヤノンなどの日系同業が競合になるとみている。

同広報担当者によると、ジスナとは2000年にオフィス機器の販売・メンテナンスでパートナー契約を締結した。製品は主に中国とベトナムから、一部トナーなどは日本から輸入している。京セラドキュメントソリューションズアジアは、マレーシア、シンガポール、タイ、インド、韓国などの計8拠点を統括する。

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