【マレーシア】ＭＩＳＣ、初の超大型エタン輸送船受け取り［運輸］（2020/11/03）

マレーシアの海運大手ＭＩＳＣはこのほど、同社にとって初となる超大型エタン輸送船（ＶＬＥＣ）の納入を受けたと発表した。韓国のサムスン重工業が建造した。積載容量は９万8,000立方メートル超で、ＶＬＥＣとして世界最大級という。

声明によると、韓国南部・巨済島にあるサムスン重工業の造船所で10月末に納入を受けた。2020年７月に中国の石油化学品メーカー浙江衛星石化（ＳＴＬ）から買い取ったＶＬＥＣ６隻のうちの１隻で、納入は今回が初めて。

６隻のＶＬＥＣは、ＳＴＬの子会社が韓国のサムスン重工業、現代重工業に発注し、各社が３隻ずつ建造。ＭＩＳＣは７億2,600万米ドル（約761億円）で購入していた。残る５隻は、2021年上半期（１～６月）中に納入される予定だ。

ＭＩＳＣはまた、ＶＬＥＣの１隻目納入と同時にＳＴＬとＶＬＥＣ６隻の用船契約を締結した。契約期間は15年間で、イーグルスター・シップマネジメント・ガス・シンガポールが管理する。

ＭＩＳＣのイー・ヤンチエン社長兼グループ最高経営責任者（ＣＥＯ）は、「今回の納入によってグループはエタン輸送の国際市場に参入した」と述べた。