【ミャンマー】ＴＶＰ、証取の上場準備市場アドバイザーに［金融］（2020/11/03）

ミャンマーのヤンゴン証券取引所（ＹＳＸ）は10月28日、年内にも開設を予定する「上場準備市場」のアドバイザーに、現地の日系投資会社トラスト・ベンチャー・パートナーズ（ＴＶＰ）を公認したと発表した。証券会社以外のアドバイザーは初めて。

2016年３月に取引が始まったヤンゴン証取には現在、メインボードしかなく、上場会社が６社にとどまる。取引活性化に向けて上場会社を増やすため、上場準備市場の準備を推進しており、ＴＶＰが初めて証券会社以外の公認アドバイザーとして名乗りを上げた。

メインボードへの上場は証券会社の推薦状を得た上で証取の承認が必要だが、上場準備市場は公認アドバイザーの推薦があれば基本的に上場できるなど、手続きが簡素化される。ＴＶＰによると、公募増資を行わない場合は最短で、１～２カ月での上場が可能だ。

同社は、投資関連のコンサルティング業務などを担ってきた実績を生かし、アドバイザリー事業の拡大を図る。

ヤンゴン証取は、大和総研と日本取引所グループ（ＪＰＸ）などの合弁会社が運営。日本政府も法整備などを支援している。