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【マレーシア】首都圏の条件付制限令を延長[社会](2020/10/27)

マレーシア政府は26日、首都クアラルンプール、スランゴール州、行政都市プトラジャヤの首都圏3地域に敷いている条件付き活動制限令を来月9日まで2週間延長すると発表した。新型コロナウイルスの感染リスクが高い地域が散見されるためだ。全ての事業活動を認めるが、対象地域への出入りを制限するほか、会議・セミナーや屋外スポーツなどは原則禁止する。

ニュー・ストレーツ・タイムズ(電子版)などによると、イスマイル・サブリ・ヤアコブ上級相(治安担当)兼国防相が同日の記者会見で明らかにした。

条件付き活動制限令では、全ての事業活動に通常通りの操業を認めるが、対象地域の出入りや地区間の移動を制限する。地区をまたいでの通勤は可能だが、検問で雇用主からの通勤許可書を提示する必要がある。政府は、22日から民間企業と行政機関のうち、経営・管理・事務職に在宅勤務を指示。これらの職種に該当する従業員数の上限1割を1日当たりの出社人数とし出勤を認めている。

また、期間中は保育園や教育機関は全て休校となる。日用品の買い出しは1世帯2人までに制限している。

26日の首都圏3地域の新規感染者数は計194人で、スランゴール州が177人、クアラルンプールが17人、プトラジャヤはゼロだった。

■ヌ州ニライにも条件付き制限令

イスマイル上級相は同日、スランゴール州に隣接するヌグリスンビラン州ニライにも、10月28日から11月10日まで条件付き活動制限令を敷き、域内のプトラポイント地区は「強化された活動制限令(PKPD)」で封鎖すると明らかにした。

ニライの外国人労働者の宿舎2カ所で新規感染者が増加しているため。全ての経済活動は認めるが、社会的活動は制限する。

ニライは首都圏に隣接した工業地帯で、日系も進出している。26日のヌグリスンビラン州の新規感染者数は25人だった。

イスマイル氏はこのほか、サバ州サンダカンのタマンメスラ、タマンマワルの2地区を対象に10月28日~11月10日にPKPDを敷くことも明らかにした。5,100世帯、計2万2,500人が影響を受ける。

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