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【タイ】9月の産業景況感85.2、5カ月連続上昇[経済](2020/10/20)

タイ工業連盟(FTI)は19日、2020年9月の産業景況感指数(TISI、100以上が好感)が前月から1.2ポイント上昇して85.2となったと発表した。内需の拡大により5カ月連続での上昇となった。新型コロナウイルスが流行する前の水準には戻っていないが、緩やかに回復している。

景況感指数を業種別に見ると、45業種中31業種が上昇した。このうち自動車は120.0から121.3、自動車部品は104.1から105.2となり、いずれも5カ月連続で上昇した。景況感指数の目安となる100以上となったのは12業種で、前月から1業種増えた。

企業の規模別では、大企業が1.4ポイント減の103.2と5カ月ぶりに下落した。中堅企業は1.7ポイント増の90.0、小規模企業は1.4ポイント増の61.4で、それぞれ5カ月連続、3カ月連続での上昇となった。

企業の業態別では、輸出型企業が1.9ポイント増の93.9、内需型企業は0.5ポイント増の82.1と、ともに5カ月連続で上昇した。

3カ月後の見通し指数は1.2ポイント減の93.3となり、3カ月ぶりに下落した。FTIは周辺国で新型コロナが流行しており、国内での第2波が懸念されるためとみている。

FTIは、中央・地方政府による公共投資予算の執行、中小企業向けの追加の財政支援、タイ製品の政府調達の実施を要望した。

指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。今回は製造業1,301社が回答した。

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